grace-create

amazarashiに心を撃ち抜かれた

何となく『である』調のほうがしっくりくると思ったので、それで書いてみることにする。

ある日、中学生の息子が唐突に言った。『好きな音楽を見つけた』と。

別に報告することでもない報告を『そうか、よかったな。』と、気にも留めずに聞き流していたのだが、どうせ巷に溢れている “見て楽しむ音楽のようなBGM” と同じ類だろうと、期待せずに何となく聴いてみたら、見事なほどに心を撃ち抜かれた。

その、父子を虜にした音楽を生み出すアーティストの名は “amazarashi” 
『未知に近いものとの遭遇』なのか、『日本オオカミはまだ絶滅していなかった』という比喩表現が適格なのかは分からないが、とにかくその音楽は魂にガツン!と響く。まるでメロディーに乗せた太宰的概念の短編小説を聴いているかのような感覚だ。

調べてみると2007年に青森県むつ市で結成されたバンドで、現在も青森市に在住しながら活動しているようだ。メディアはおろかライブでも顔を出さないらしく、それが商業的な戦略でもないというのはかなり異質だと言える。
すでにファンだった人からしてみれば『今頃知ったのか?』と思うだろうが、正直まったく知らなかった。おそらく息子も、人気アニメ『東京喰種トーキョーグール√A』のエンディングテーマに『季節は次々死んでいく』という曲が起用されたことではじめて知ったんだろう。何より、息子がこんなに魅力的な音楽を好きになったことがうれしかった。

先の大地震で無自覚のうちに受けている精神的ダメージが一因かもしれないが、最近は一日中amazarashiの曲を聴いている。壊滅的なダメージを受けた故郷、熊本県上益城郡益城町で『この街で生きている』を歌ってもらえたら、きっと涙が止まらないだろう。

amazarashi official HP